Original:2008/01/27
Update:
Japanese text only
(*1)セイコーニュースNo.4:1957.7参照
1950年7月に第二精工舎諏訪工場で製造が開始されたスーパーの改良型製品として亀戸工場で1955年6月に製造が開始されました。
改良された点は薄型化(*2)とコストダウンと言われていますが、スーパーの製造開始から5年の間に部品の加工精度も向上していたのではないかと思われます。(*2)機械の厚みがスーパーの5.0mmに対し、ユニークは4.6mm
なお、同年8月には、自動巻1号巻印(インジケーター)付きが亀戸工場で製造開始されています。
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SEIKO UNIQUE 1957年5月製造(推定)
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諏訪VS亀戸という精工舎内における対抗意識がこの頃から既に芽生えていたという説がありますが、スーパーを製造した諏訪工場では、翌1956年のマーベルの開発/製造に備え、生産ラインを亀戸工場に移すことでマーベル増産体制を敷いたのではないか?と個人的に推測しています。
スーパーの設計図があれば、それをそのまま生産する技術力と設備が1955年当時の亀戸工場には有ったということ。更に、そのままではなく薄型に改良したところに亀戸技術陣の心意気が感じられます。
12時下に「S」マーク
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機械の直径に対してケース外径を大きく取っているため、ケース内側にはドーナツ状の枠の部分が存在します。
当時の紳士用腕時計に求められたものは、「薄型」そして「大型」の外装でした。
チラネジ付テンプ耐震装置なし15石
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ユニークの次世代製品マーベルでは、時代の要請に応えて設計当初から機械のサイズも大型化しています。