Original:04.3.27
Update:
私の知り合いの時計コレクターは、主に30代〜40代の男性が多いように感じています。
国産腕時計がお好きな方は既にご存知かと思いますが、セイコーの腕時計はケース裏蓋のシリアルNo上2桁で製造年月が判ります。
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1966年7月製造
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シチズンの腕時計もケースシリアルNoから製造年月が判るそうです。
文字板の裏側にも黒色のスタンプで製造年月が押されているものが多いです(ただし例外あり、全てではありません)。
私が検証した結果では、ケースの製造年月と同一、もしくは1ケ月前後ズレている例が多いようです。
文字板の裏
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ちなみに、私(管理人)の生年月日は1965(昭和40:巳(み))年3月です。
3月10日 富士山頂に気象レーダー完成(当時、世界最高地点) 3月14日 作家・戸川幸夫が沖縄県西表島で頭骨と毛皮を発見したヤマネコが新種と鑑定され「イリオモテヤマネコ」と命名 3月18日 愛知県犬山市に明治村が開村 |
1964(昭和39)年 泰平ムード、第18回オリンピック東京で開催、オリンピック景気、東海道新幹線開業、東京モノレール開業、白黒テレビピーク、佐藤栄作内閣誕生 |
1965(昭和40)年 証券界最大の不況、政財界に黒い霧、出稼ぎ盛ん、国鉄みどりの窓口登場、ボーリング大流行、ミニスカート流行 |
1964(昭和39)年 早川電機(現シャープ)初の卓上電卓(50万円)、フマキラー・ベープ、カルビー・かっぱえびせん、ティッシュペーパー、ワンカップ大関(85円)、3色ボールペン |
1965(昭和40)年 オロナミンC(100円)、ウテナお子さまクリーム(300円)、ブリジストン・ジュニア用スポーツ自転車3段変速(1万8000円)、九九算マスター器、太陽熱温水器、アイスノン、家庭用電子レンジ、GIジョー、サンスターアーム筆入れ(象が踏んでも壊れない!) |
私が小学生の頃(1971年〜1977年)は、さくらももこさんの「ちぴまるこちゃん」のような学校生活を送り、「仮面ライダースナックカー
ド」を収集、友達と交換し「週刊少年ジャンプ」を欠かさず見ていました。
といっても、当時1ヶ月100円の小遣いで90円のジャンプを毎週購入出来るわけは無く、3〜4人の友人と1週間交代で買って
廻し読みしていました。
合い言葉は「マタンキ!」メタクソ団の「トイレット博士」、包丁試しの「包丁人味平」、ピョン吉の「ど根性ガエル」、「アストロ球団」、「
侍ジャイアンツ」……懐かしいですね。
そうそう、「サーキットの狼」がありました!。「スーパーカーブーム」もリアル体験しています。
それまで知らなかった風吹裕矢の「ロータスヨーロッパ」早瀬左近の「ポルシェカレラRS」ハマの黒ヒョウの「ランボルギーニカウンタック・L
P400」、京極さくらの「べーエムべー3.0CSL」などのプラモデルを作ったり、スーパーカー消しゴムを100円ボールペンのお尻で「パ
ッチン」と弾いてレースをしたりしていました。
実車もスーパーカー展示会などで見に行ったり、写真を撮ったりしましたね。
あと、コカコーラのヨーヨーが流行りましたね!。「ヨーヨーチャンピオン」などと言う怪しい外人が来て「ヨーヨーコンテスト」に参加して
いました。
優勝すれば「チャンピオンヨーヨー」というスケルトンのカッコイイヨーヨーがもらえたのではなかったか?と記憶していますが、私は「犬の散歩」
という技はクリアできましたが、「ブランコ」で脱落(←判る人にはわかります??)。参加賞の「ミスターピブ」の味が忘れられません。
中学生(1977年)ぐらいになると、「インベーダーゲーム」にハマり、テレビの「ザ・ベストテン」を毎週見て、同級生の女子はキャンディーズ、
ピンクレディーに熱中していました。
中学3年(1979年)の受験生のとき「3年B組金八先生」をリアルタイムで体験し、「フィーバー」という言葉が流行ったのもこの頃です。
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さて、同年齢、特に同学年の人には少なからず親近感を抱くものです。
有名人、芸能人の誕生日を知って、急に親近感が湧いたという経験はありませんか?
テレビ、スポーツ新聞、週刊誌などで同年代の有名人を見る度に「頑張っとるな〜」とか「最近あの人、どうしたっちゃろ?」とか、同世代の女性で
あれば「同じ歳には見えんな〜」とか、「この頃急にフケたな〜」とか、つい思ってしまいます。
私の場合、1964年度(正確には1964年4月2日〜1965年4月1日)生まれの人々が同級生になります。
ネットで検索してみたところ、約360人の有名人、芸能人と呼ばれている同世代の人々が判明しました。
(誕生日専門のサイトもあり、調べてみると結構面白いですよ。)
スポーツ関係に疎い私は、野球・サッカー選手などは知らない人が多かったわけですが、主な人を約50人挙げてみます。(敬称略)
【男性俳優】 1964/05/11 ひかる一平(ひかる・いっぺい) 1964/05/22 嶋大輔(しま・だいすけ) 1964/06/22 阿部寛(あべ・ひろし) 1964/07/07 堤真一(つつみ・しんいち〉 1964/07/14 椎名桔平(しいな・きっぺい) 1964/09/02 キアヌ・リーブス(KeanuReeves) 1964/09/27 岸谷五朗(きしたに・ごろう) 1964/11/10 清水宏次朗(しみず・こうじろう) 1964/12/15 高橋克典(たかはし・かつのり) 1964/12/22 高知東生くたかち・のぽる) 1964/12/22 中野英雄(なかの・ひでお) 1964/12/29 鶴見辰吾(つるみ・しんご) |
【女優】 1964/06/09 薬師丸ひろ子(やくしまる・ひろこ) 1964/07/09 可愛かずみ(かあい・かずみ) 1964/07/25 高島礼子(たかしま・れいこ) 1964/08/13 戸川京子(とがわ・きょうこ) 1964/08/15 麻生祐未(あそう・ゆみ) 1964/08/18 伊藤麻衣子(いとう・まいこ) 1964/09/04 荻野目慶子(おぎのめ・けいこ) 1964/10/20 山口智子(やまぐち・ともこ) 1964/11/16 二谷友里恵(にたに・ゆりえ) 1964/11/27 杉田かおる(すぎた・かおる) 1965/01/09 一路真輝(いちろ・まき) 1965/01/22 ダイアン・レイン(DianneLane) |
【男性タレント】 1964/06/24 野々村真(ののむら・まこと) 1964/07/17 長江健次(ながえ・けんじ) 1964/07/22 内村光良(うちむら・てるよし)《ウッチャンナンチャン》 1964/09/23 イジリー岡田(いじり−・おかだ) 1964/12/03 パンチ佐藤(ぱんち・さとう) 1964/12/21 恵俊彰(めぐみ・としあき)《ホンジャマカ》 1965/01/10 田中裕二(たなか・ゆうじ)《爆笑問題》 1965/02/13 ヒロミ(ひろみ)《B21スペシャル》 1965/02/13 南原清隆(なんばら・きよたか)《ウッチャンナンチャン》 1965/03/12 勝俣州和(かつまた・くにかず) |
【女性タレント】 1964/08/20 桐島かれん(きりしま・かれん) 1964/08/26 つちやかおり(つちや・かおり) 1964/09/13 三原じゅん子(みはら・じゅんこ) 1964/11/03 向井亜紀(むかい・あき) 1965/03/13 鳥居かほり(とりい・かおり) 1965/03/16 鳥越マリ(とりごえ・まり) 1965/03/18 洞口依子(どうぐち・よりこ) |
【歌手、ミュージシャン】 1964/04/07 カルロス=トシキ(かるろす・としき) 1964/07/19 近藤真彦(こんどう・まさひこ) 1964/09/23 稲葉浩志(いなば・こうし)「B’z」 1964/10/26 野村義男(のむら・よしお) 1964/11/11 中西圭三(なかにし・けいぞう) 1964/12/13 HIDE(ひで)《X−JAPAN》 1964/12/27 藤井尚之(ふじい・なおゆき)《チェッカーズ》 |
【アナウンサー、キャスター】 1964/11/12 河野景子(こうの・けいこ) 1964/11/12 麻木久仁子(あさぎ・くにこ) 1965/03/04 小谷真生子(こたに・まおこ) 1965/03/11 中井美穂(なかい・みほ) 【作家、漫画家】 1964/07/24 吉本ばなな(よしもと・ぱなな) 1964/11/01 西原理恵子(さいばら・りえこ) |
【男性スポーツ選手】 1964/06/21 石井浩郎(いしい・ひろお) 1964/06/23 智ノ花伸哉(とものはな・しんや) 1964/07/28 阿波野秀幸(あわの・ひでゆき) 1964/09/07 アンディ・フグ(AndyHug) 1964/09/27 川相昌弘(かわい・まさひろ) 1964/10/30 呂明賜(ろ・めいし) 1964/11/30 獣神サンダー・ライガー(じゅうしんさんだーらいがー) 1965/03/03 ドラガン・ストイコピッチ(DraganStqikovic) 1965/03/08 大橋秀行(おおはし・ひでゆき) |
【女性スポーツ選手】 1964/10/05 橋本聖子(はしもと・せいこ) 1964/11/03 神取忍(かんどり・しのぶ) 1964/12/08 長与千種(ながよ・ちぐさ) |
【その他】 1964/08/18 高城剛(たかしろ・つよし)【デジタルメディアクリエーター】 1965/02/23 マイケル=デル(MichaelDell) 【経営者】※デルコンピュータ創業者・社長 |
【冒険家】 1965/01/21 今給黎教子(いまきいれ・きょうこ) |
う〜ん。蒼々たるメンバーですね。(^_^;)
ウッチャンナンチャンは、高校生からの同級生で、お笑いコンビ。高知東生(元:東急)さんと高島礼子さんは御夫婦ですが、やはり同級生で同
じ時代の空気を吸って来たというのは、言葉だけでは通じない実体験をした者だけが共有できる「時代の匂い」のようなものがあると思うのです。
(出身地方や、育った環境の差は当然あると思いますが。)
私の同級生で、10才ほど年下の女性とおつき合いしている者がおりまして、彼が嘆いていたのが『彼女に「トムとジェリー」の面白い話をし
たらゼンゼン知らず、ハナシが通じなくて寂しい思いをした。』ということです。
彼はその後、彼女と一緒にビデオで「トムとジェリー」を見たのでしょうけれども、確かに「トムとジェリー」は今見ても面白い!。
しかし、彼女が現在感じた「面白さ」というのは、彼や私が幼少の頃に白黒テレビで見たものとは、また異質の面白さを感じたのでないでしょうか?
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481系交直流特急形電車
(1964.10) |
103系直流通勤形電車
(1964) |
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EF65直流電気機関車(500番台)
(1965) |
ED76交流電気機関車
(1965) |
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いすゞベレット1600GT
(1964.4) |
三菱デボネア
(1964.6) |
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日野コンテッサ1300クーペ
(1964.8) |
トヨタスポーツ800
(1965.3) |
私がセイコーマチックにハマったのも、裏蓋ケースシリアルNoで製造年月が分かるということを知って、集め出したマチックを調べてみると実に
1965年前後の製品が多く、当時高級自動巻腕時計として一時代を画した製品ということを知ってから急に親しみを感じるようになったからです。
更に、偶然にも最初に購入した「セイコーマチックスリムデート」が1964(昭和39)年8月製造の「同級生」だったことが蒐集の方向性を決
定的にしました。
そうなると、「自分の誕生年月に製造されたセイコーマチックが欲しい!!」と思い、裏蓋シリアルNoの上2桁「53」を
探し求めましたが、これがなかなか出てきませんでした。
探し始めて約4年後に、ようやく「83マチックカレンダー」の1965年3月製造品を入手することが出来ました!。
この歳になると人間も体(ケース)に多少ガタが来ているでしょうし、顔(文字板)もシミが出てきているかも知れませんが、この同級生は、歳
の割には頑張っていました。
83セイコーマチックカレンダー30石
8305−0020
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セイコーマチックスリムデート
(1964/9) |
セイコーマチックウィークデーター
(1964/11) |
セイコーマチックウィークデーター
(1965/1) |
セイコーマチックウィークデーター
(1965/2) |
今後は、1965年3月製造の「62系マチックのデッドストック品」を入手できたら良いな〜と思っています。
年代から、6206、6218のウィークデーター辺りが該当すると思うのですが…。
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工業製品を含むいろいろな形を持った「モノ」というのは時代が求めるもの、その時代が創り出すものだと思います。
最近、セイコーからも「5スポーツスピードタイマー」の復刻品が発売され、「ヒストリカルシリーズ」と銘打って「クォーツアストロン」
「キングセイコー」なども復刻販売されましたが、私は何故か購入に至るまでの魅力を感じませんでした。
何かが違うんですよね。現行品の機械式グランドセイコーもしかりです。
何故なんでしょう?
約40年前とは比較にならないぐらい加工精度の高い現代の技術で機械、外装共に最高の仕上げが施されているのに、昔のセイコーマチックの方が好き
なのです。
完璧すぎるんでしょうか?人間も完璧な容姿、完璧主義の性格の人には近付き難いものがありますよね。
昔の製品は不完全な部分があるから素敵なのか?不完全から理想に向かって行く発展途上の魅力のようなものに惹かれるのか?。
確かに当時の資料を見ますと、細部に渡る改良、デザイン変更(マイナーチェンジ)が頻繁に行われ、消費者の購買意欲を促進させる目的もあ
ったのでしょうけれども、高度成長にさしかかった「時代の勢い」のようなものを感じます。
そしてやはり同じ時代を共に生き抜いて来た同世代だけが知る「時代の匂い」が感じられるから好きなのかな〜?などと思っています。
昭和40年生まれの私は、タイムマシンに乗らなければ当時の世界を体感することは出来ませんが、同じ年に生を受け、同じ時代を生き抜いて来て
約40年後に再会した「同い年の腕時計」と共に、当時の事柄に思いを巡らせています。