セイコーマチックウィークデーター(セイコービジネス)
6206A、Bの相違点について

Original:07.1.5
Last Update:07.1.7
Japanese text only


6206A→Bへの変更点は、日・曜日車を切り替える「日曜送車」の形状変更と、曜車下の石の配置の2点である。
これとは別に「文字板受リング」の材質変更が実施されている。

技術解説:セイコーマチックウィークデーター文字板受リング変更について(1965/5)より
セイコーマチックウィークデーター(キャリバーナンバー6206A−26石、6218A−35石)の文字板受リングは金属製でネジにより地板に固定する形式になっておりますが、今後は、2本の足を地板外周の半円形をした切り欠きにさし込んで固定する新形式の合成樹脂製文字板受リングを使用することになりました。したがって、新部品には止ネジを使用しておりません。

6206A→6206Bへの移行時期は、固体検証から1965年8月頃と推定される。
6218A→6218Bへの移行時期は、固体検証から1965年7〜8月頃と推定される。
文字板受リングの材質変更は、上記の技術解説から1965年4〜5月頃で、材質変更(金属→合成樹脂)と、部品数(ネジ)を減らすことによるコストダウンが目的と思われる。


6206A
6206B
文字板側からの外観

文字板側から透過状態で見る。
外周部に日付け表示の「日車」、内周部に曜日表示の「曜車」が見える。

文字板を外した状態。
文字板受リングが金属製でネジで地板に固定。
文字板受リングが樹脂製に変更。
(画像は文字板受リングを外した状態)

曜日表示の「曜車」を外した状態。
「日躍制レバー押エ部」分(左下)に1石。
日車押エ」部分(右上)部分に1石。
「日躍制レバー押エ」部分(左下)に2石。
日車押エ」部分(右上)部分には石無し。
6206B(右)では、曜日を切り替える「日・曜送車」(中央上部)の形状が変更になっている。
この形状変更により、日付曜日切り替に要する時間が約30分短縮され、歩度の向上に寄与する。

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