Original:2004/01/07
Last Update:
Japanese text only
製品名:セイコーマチックセルフデーター
キャリバーNo:394(6205)
石数:24石
略称:MAS
機械落径:27.60mm
機械厚ミ:5.35mm
テンプ振動数:18,000回/時
発売開始(セイコーセールス資料):
1962年5月
最古確認個体:
1962年3月(裏蓋シリアルNoより)最新確認個体:
1964年9月(裏蓋シリアルNoより)
1.特徴セイコーマチック603に日付表示機構を付加した機種です。
当時の腕時計には時計本来の基本機能のほかに「付加機能」が求められていました。
セイコーの腕時計で最初に日付表示機構を搭載したのは、諏訪工場の手巻「スーパーオートデーター」ですが、本格的な日付表示機構を搭載したのは、「クラウンセルフデーター21石」です。
続いて、亀戸工場の手巻「クロノスセルフデーター」が発売されました。(ここにも、諏訪vs亀戸の歴史が!)
セイコーマチックセルフデーターは、セイコー自動巻腕時計初の日付表示機構搭載機です。
3時位置に日窓があり、日付を表示します。表示の切替えは午後10時頃から始まり、午前0時に行われ、リューズを1段引いた状態での早送り操作が可能です。
機構上、午後8時〜午前1時の間の早送り操作はできません。
セイコーマチックセルフデーター
高級自動巻カレンダー腕時計24石 製品取扱説明書(表) 製品取扱説明書(裏)
製造年月
|
ペットネーム
|
手巻/自動巻
|
日付窓表示位置
|
日付早送り機構
|
製造工場
|
1951年6月 | スーパーオートデーター |
手巻
|
円盤指示方式 |
あり
|
諏訪
|
1953年5月 | スーパーセルフデーター |
手巻
|
3時 |
あり
|
諏訪
|
1961年3月 | クラウンセルフデーター21石 |
手巻
|
12、3、6時 |
あり
|
諏訪
|
1961年7月 | クロノスセルフデーター |
手巻
|
3時 |
なし
|
亀戸
|
1962年5月 | セイコーマチックセルフデーター |
自動巻
|
3時 |
あり
|
諏訪
|
1963年11月 | グランドセイコーセルフデーター |
手巻
|
3時 |
あり
|
諏訪
|
2.外装
(1).ケース
J13型、15型の2種類を確認。
(外装部品資料には14型も記載されているが現物は未確認。)
ALL−SS、および前面EGP20ミクロン、裏蓋GF。
防水ケース製品に特殊モデルの「シーライオン」が存在するが、輸出向け?。
(2).文字板
12時下のコママークはプリント仕様のみを確認。
「Seikomatic」のロゴマークは、1種類のみを確認。
白、黒文字。AD、SD共に存在。
(3).日車(日付表示)
日付窓の大きさ、および日付字体が2種類存在。
初期は、窓、数字共に小さめ
後期は、窓、数字共に大きめ(ウィークデータの数字と同じ字体)
文字盤と日付表示の配色関係
文字板の色 |
日車の色(数字の色)
|
画 像
|
白
|
白(黒)
|
|
黒(金)
|
||
黒
|
白(黒)
|
(4).風防のレンズ有無
日付表示部分に拡大レンズ付きと、レンズなしが存在。
日付文字が小さめの初期型はレンズ付き、大きめの後期型はレンズなしがオリジナルと思われる。
当時の「セイコーニュース」の写真、および宣伝チラシ資料の画像、デッドストックと思われる現物個体により確認。
(文字が小さめの初期型においては、実際レンズが付いていた方が見やすい。)3.機械
(1).基礎輪列
香箱受けと2番受けが1体パーツ(603における後期型)のみ確認。
セイコーマチック20石に4石追加の入れ箇所は、3番車上下受け(ダイヤフィックス)、ガンギ車上下受け(ダイヤフィックス)の4個。
結果的にセイコーマチック30石と同様の石入れ箇所となっている。
SEIKOMATIC 24 JEWELS 自動巻機構を外した状態
(2).自動巻機構
伝え車の「伝え押さえ」に2種類の形状が存在
自動巻機構を固定するピンが別パーツのものと、一体型の2種類が存在。
回転錘(ローター)に緩衝窓(衝撃吸収切り込み)有のみ確認。
なお、緩衝窓が設けられたのは、セイコーマチックセルフデーターからである。
SEIKOMATIC 24 JEWELS
SEIKOSHA4.当時の価格
ペ ッ ト ネ ー ム
|
CAL No.
|
石数
|
側質
|
防水
|
現金正価
|
セイコーマチックセルフデーター |
394(6205)
|
24石
|
SS | 非防水 |
11,000
|
EGP | 非防水 |
12,000
|
|||
SS | 防水 |
12,500
|
|||
EGP | 防水 |
13,500
|