Seikomatic Self Dater
394(6205)

Original:2004/01/07
Last Update:2014/09/01
Japanese text only


製品名:セイコーマチックセルフデーター

キャリバーNo:394(6205)

石数:24石

略称:MAS

機械落径:27.60mm

機械厚ミ:5.35mm

テンプ振動数:18,000回/時

発売開始(セイコーセールス資料):
 1962年5月

最古確認個体:
 1962年3月(裏蓋シリアルNoより)

最新確認個体:
 1964年9月(裏蓋シリアルNoより)


1.特徴

セイコーマチック603に日付表示機構を付加した機種です。

 当時の腕時計には時計本来の基本機能のほかに「付加機能」が求められていました。
 セイコーの腕時計で最初に日付表示機構を搭載したのは、諏訪工場の手巻「スーパーオートデーター」ですが、本格的な日付表示機構を搭載したのは、「クラウンセルフデーター21石」です。
 続いて、亀戸工場の手巻「クロノスセルフデーター」が発売されました。(ここにも、諏訪vs亀戸の歴史が!)

 セイコーマチックセルフデーターは、セイコー自動巻腕時計初の日付表示機構搭載機です。
 3時位置に日窓があり、日付を表示します。表示の切替えは午後10時頃から始まり、午前0時に行われ、リューズを1段引いた状態での早送り操作が可能です。
機構上、午後8時〜午前1時の間の早送り操作はできません。

セイコーマチックセルフデーター
高級自動巻カレンダー腕時計24石
製品取扱説明書(表)
製品取扱説明書(裏)

セイコー日付付き腕時計の系譜

製造年月
ペットネーム
手巻/自動巻
日付窓表示位置
日付早送り機構
製造工場
1951年6月 スーパーオートデーター
手巻
円盤指示方式
あり
諏訪
1953年5月 スーパーセルフデーター
手巻
3時
あり
諏訪
1961年3月 クラウンセルフデーター21石
手巻
12、3、6時
あり
諏訪
1961年7月 クロノスセルフデーター
手巻
3時
なし
亀戸
1962年5月 セイコーマチックセルフデーター
自動巻
3時
あり
諏訪
1963年11月 グランドセイコーセルフデーター
手巻
3時
あり
諏訪

2.外装

(1).ケース

J13型、15型の2種類を確認。
(外装部品資料には14型も記載されているが現物は未確認。)
ALL−SS、および前面EGP20ミクロン、裏蓋GF。
防水ケース製品に特殊モデルの「シーライオン」が存在するが、輸出向け?。

(2).文字板

12時下のコママークはプリント仕様のみを確認。
「Seikomatic」のロゴマークは、1種類のみを確認。

白、黒文字。AD、SD共に存在。

(3).日車(日付表示)


日付窓の大きさ、および日付字体が2種類存在。
初期は、窓、数字共に小さめ 
後期は、窓、数字共に大きめ(ウィークデータの数字と同じ字体)

文字盤と日付表示の配色関係

文字板の色
日車の色(数字の色)
画 像
白(黒)
黒(金)
白(黒)
黒文字板/黒日車の組み合わせは未確認。

(4).風防のレンズ有無

日付表示部分に拡大レンズ付きと、レンズなしが存在。
日付文字が小さめの初期型はレンズ付き、大きめの後期型はレンズなしがオリジナルと思われる。
当時の「セイコーニュース」の写真、および宣伝チラシ資料の画像、デッドストックと思われる現物個体により確認。
(文字が小さめの初期型においては、実際レンズが付いていた方が見やすい。)

3.機械

(1).基礎輪列

香箱受けと2番受けが1体パーツ(603における後期型)のみ確認。
セイコーマチック20石に4石追加の入れ箇所は、3番車上下受け(ダイヤフィックス)、ガンギ車上下受け(ダイヤフィックス)の4個。
結果的にセイコーマチック30石と同様の石入れ箇所となっている。

SEIKOMATIC 24 JEWELS
自動巻機構を外した状態

(2).自動巻機構

伝え車の「伝え押さえ」に2種類の形状が存在
自動巻機構を固定するピンが別パーツのものと、一体型の2種類が存在。
回転錘(ローター)に緩衝窓(衝撃吸収切り込み)有のみ確認。
なお、緩衝窓が設けられたのは、セイコーマチックセルフデーターからである。

SEIKOMATIC 24 JEWELS
SEIKOSHA

4.当時の価格

ペ ッ ト ネ ー ム
CAL No.
石数
側質
防水
現金正価
セイコーマチックセルフデーター
394(6205)
24石
SS 非防水
11,000
EGP 非防水
12,000
SS 防水
12,500
EGP 防水
13,500

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